記事: 包むものにも、想いを込めて

包むものにも、想いを込めて
MONAKA bridal専用ショッパーとリングボックスについて
MONAKAのブライダルリングは、日本の美しい情景をモチーフに制作しています。
その特別な指輪をお包みするパッケージにも、同じ想いとこだわりを込めました。
真田紐と再生和紙
ショッパーの持ち手と、リングボックスのリボンには、日本伝統の織物「真田紐(さなだひも)」を使用しています。
真田紐は、経糸に木綿や絹、緯糸にやや太めの木綿糸を用いた細長く平らな織物で、“世界一細い織物”とも称されています。
その歴史は450年以上。
茶人・千利休も茶道具を収める桐箱にこの紐を用いたとされ、日常の道具とともに日本の文化の中で受け継がれてきました。
MONAKAでは、この真田紐を東京・墨田の老舗織元「墨田屋」さんへ特別に製作を依頼。
繊細な印象を大切に、あえて柄のない無地の一色で仕立て、真田紐特有の美しい織り目が際立つようにデザインしています。
仕上げは京都の染色工場にて、ブランドのイメージカラーである淡いグレーに染め上げていただきました。

越前の再生和紙
ショッパーの素材には、福井県越前市でつくられ続けている「越前和紙」の再生紙を使用。
その美しい生成色と高い強度から、パリのルーヴル美術館の修復用にも採用されるなど、世界に誇る和紙として知られています。
ピカソや藤田嗣治といった芸術家たちにも愛された越前和紙は、約1500年前の文献にも記録があり、奈良・正倉院にもその名が残る伝統素材です。
また、環境への配慮からも、再生素材の活用は私たちにとって自然な選択でした。
日本の情景と文化を未来へ
私たちは、日本の自然と文化の美しさを、指輪だけでなく、その佇まいや包み方にも宿したいと考えています。
再生和紙と真田紐という、日本の歴史とともに歩んできた素材を使うことで、懐かしさや温もり、そして大切な文化を未来へ繋げる小さな一歩となればと願っています。